PCオーディオについて
PCオーディオ
コンピュータの進歩は、半導体の性能の向上とともにありました。
ソフトウェアも使い勝手がよくなり、より人間に合わせた、使いやすいものへと進化しています。
過去の時代よりもパソコンで音声を扱うことが簡単になり、現在ではパソコンで音楽を聴くことは、日常化しています。
そして、性能的には、高価なオーディオ機器を凌ぐ音質を再現できるようになった、といえます。
気軽に音楽を聴く、という点では劣りますが(パソコンは汎用機械なので、音楽を聴くならやはりそのための命令を与えなければいけない手間がある)音楽を高音質で聴きたい場合、かなり手っ取り早くそれを実現できます。
用意するもの
パソコン
いまのOSが普通に動く性能があるパソコンならば大丈夫です。
Windowsの場合、組み合わせ方が悪いと雑音を拾いやすくなっている場合があると思われますので、ご注意ください。
音源
コンピュータで音楽を聴くことを日常にしたのは、音楽配信サービスの影響が大きいです。
iTunes、あるいはそれより少し前のMP3の大流行があったからこそ、オーディオ用途が一般にさらに拡大した、と言える部分があります。
インターネットで一般的にやり取りされている音源は、不可逆圧縮形式で圧縮された音源です。人間の耳に不自然にならないようにしながら、データを省いています(圧縮しないとファイルサイズが普通に10倍以上になる)
そもそも、CDフォーマットを標準としたとしても、CDという規格自体、74分という枠に収まるように人間に普通聞き取れない周波数の音域は無視して設計されています(一般的なオーケストラの交響曲が74分くらいで収まることから、光ディスクに収める時間として74分が決定された経緯がある)
CDは高音質ですが、すでに切り捨ててしまった音があるのです(しかも、音をデータ化するきめの細かさも、16ビット44.1kHzと決められている)
これが標準化したため、多くの場合、このフォーマットで音を切り取って録音し、それを再生せざるを得ないということになります(十分高音質ではありますが…)
圧縮された音源は、これをさらに細工したもので、現実と似た偽物であることに違いはありません。
その中で音質を求めるとするなら、なるべくビット数とサンプリング周波数の値が大きい音源を選んでください。
録音されている楽曲は限られてきますが、CDを超える音質を実現した(音の切り取り方がより細かい)DSDなどのデジタル音楽規格も存在しています。
USB-DAC
パソコンからデジタルな音声データをアナログに変換する専門の装置があります。
DAC(ダック)と呼ばれる装置です。
USBケーブルで接続します。
この性能が、音質の向上に大きく関わってくることになります。
性能は値段相応です。
低価格なDACを導入すると、やはり高音質化したかわからない程度の変化しか得られませんので、ご注意ください。
アンプ、スピーカー、またはヘッドホン
DACから先は、アンプ、スピーカー・ヘッドホンを接続することになります。
価格に応じて様々な種類の製品がありますが、割愛します。
ソフトウェア
PCオーディオには、ソフトがあった方がより高音質になります。
PC内部でのデータ処理の流れを、高音質を実現するために変更したり、音楽を管理(検索・ソート、プレイリストとして保存など)したりするためのソフトです。
このソフトウェアがあることにより、パソコン上での操作が楽に行えます。
Audilvanaというソフトならば、WindowsでもMacでも利用可能です。https://audirvana.com/
Audilvanaの場合、DSDやMQAとった高音質規格も再生可能になります。
MQAについてはこちら
これらを導入すると、割に低予算で高音質を再現できるようになります。
PC本体とアンプ、スピーカーを除けば、5〜6万円程度で高音質化が可能です。
何をしようとしているか
なぜDACを使ったり、専用ソフトを使ったりするかというと、オーディオフォーマットを忠実に再現するためです。
パソコンでそのまま処理してしまうと再現ができない情報を、DAC等を使えば再現できるようになります。
これらはデータを、それに見合った方法で、忠実に再現する、ただそのための装置に過ぎませんが、これだけを極めようとしているからこそ、より高音質が実現できるということでもあります。
普及したフォーマットとは方式が違うので、それ以外の方式を再現するためにはそれに適合した装置を用意する必要がある、ということになります。
逆を言えば、機器を追加さえすれば、比べ物にならないほどのレベルの良質な音が手に入る、ということでもあります。
デジタル時代の安価かつ究極のオーディオ機器はPCオーディオか?
結局のところ、オーディオは生の演奏を収録したデータを再現するための装置です。
デジタル化で音源はより管理しやすく扱いやすいものになりました。
デジタルデータを扱うことについてはやはりパソコンに敵うものはありません。
傾向として、デジタル化による高音質が目指しているのは、デジタル化したことで失われた音質を補正するための進化、というように見えます。
この進歩が技術的に進んでいけば、音楽をさらに手軽に低予算で楽しむことが可能になる、と期待されます。
音楽が好きな人にとっては、ちょっとの投資で人生をさらに豊かにしてくれることでしょう。
Amazonクレジットカードのススメ|クレジットカードを選ぶということ
囲い込み戦略としてのクレジットカード
世の中には、いろんな銘柄のクレジットカードが発行されています。
有名なところでは、楽天カード、dカード、yahooカード、セゾンカードなどがあります。
そのカードを利用すると、それぞれのサービスでお得にサービスが利用できる特典がついてきます。
説明の必要はないと思いますが、これらは顧客の囲い込みのための手段として使われています。
事業者としては、独自のクレジットカードブランドを持つことで、金融による収益を確保する目的もあるのでしょうが、カードの価値が高まればカードを目当てに本業で展開するサービスへの顧客が還流していくことにもなるので、まさに相乗効果が期待できるわけです。
しかも、決済手段を握ると、商品を顧客に販売する際に便利ですし、顧客の消費行動を毎月データとして得ることもできるので、マーケティングにも役立つことになります。
それもあってか、カードの保有者に対するサービスはどこの会社も手厚いものがあります(もちろん、カードで買い物をした代金の徴収は、きっちりと行われますけどね…)
ポイント還元も囲い込み戦略の一環
では、クレジットカードで一体何を売りにしているのか、ですが、大きな柱はポイント還元です。
××カードで買い物をすると、○パーセントポイント還元、ということがよくあります。
これは、消費者にとってはお得になります。
例えば、普段生活しているだけでかかる費用をカード払いにしておけば、黙っていても毎月ポイント分だけ得になります。
使わなくてもいいけど、使ったら得(損することがない)という状況を作った上で、さらにこうしたポイント還元、さらに、カードによってはさらなるサービスが付いてくる…
消費者をサービスの近くに誘惑するのには十分すぎる、とも言えるでしょう。
Amazonクレジットカードを選ぶ理由、ライフスタイルとカード
カード選びは、ライフスタイルを選択することと同じです。
私は、Amazonが発行しているクレジットカードをおすすめします。
AmazonMasterカードを利用すると、Amazonのサービスがお得に利用できますし、ポイントを利用することで実質的な支出を減らすこともできます。
何より、Amazonは、生活に入り込んでおり、サービスとしても優れていると感じるところが私のオススメする理由です。
企業としてのAmazonの特徴と未来
Amazonの登場により、Amazonにアクセスができれば生活が成り立つほどの利便性を実現しています。
Eコマースはもはや日常に欠かせないサービスです。
インターネットでお買い物、といえば、真っ先にAmazon、と思い浮かぶほどの存在にまでなっています。
今後起こりうることは、おそらく他のECサイトとの競争の激化ですが、Amazonにない独自サービスを実現できるサイトが受け入れられる時代が来ても、よほどのこと(何らかの原因でインターネットが使えなくなる、とか、政府機関がサービスの利用を禁止する、など)がない限りAmazonは続いていく企業だと思います。
モノの流れ、データの流れの支配を拡大するAmazon
Amazonは、現実の物流の世界を支配しています。
さらに、現在ではクラウド分野に進出しています。
世界最大のクラウドサービスであるAWS(アマゾンウェブサービス)を保有しています。
情報の流れを抑えている時点で、否が応でも多くの情報がAmazon抜きでは語れない、ということですから、もはやAmazonは強大な力を持つ帝国だといえます。
必要不可欠となったサービスのその後
世の中で必要不可欠となったサービスは、いままでにいくつも存在しています。
電力、鉄道、電話(通信)など、特にインフラを抑えている民間企業は、どこも巨大化しています。
経営環境が激変しない限り、会社は存続していくことでしょう。
ただし、巨大企業が新興勢力に飲み込まれる、という事例も起きることがあるのもまた事実です(その可能性は限りなく小さいが…)
ベンチャー企業だったアップル、マイクロソフトのような存在が、当時の巨人を追い越し、世界的企業になるということが今後も起きることは否定できませんが、たとえこのようなことが起きたとしても、少なくともインフラを押さえている企業はやはり倒れにくい、というのが現実です(アップル、マイクロソフトに遅れをとったIBMは、それでもいまだに世界的な大企業です)
問題点として、ありふれたサービスになればなるほど、そのサービスに真新しさが無くなっていき「あって当たり前」になっていくと同時に、商品価格は下落していくことになります。
何であっても、コモディティ化していくことは避けられないのが現実でしょう。
ただ、現状においても、今後数十年においても、Amazonは必要とされるサービスを展開し続けるでしょうから、Amazonをさらにお得に使いこなせれば、何の苦労もなく大きなメリットを得られるということになります。
Amazonクレジットは買いだ!
いかがでしょうか?
Amazonクレジットカードに加入するということの意味は、Amazonをもっと利用するということに繋がるということなのです。
オススメします(^^
ノイズキャンセリング機能|音波の不思議
音波は打ち消すことができる
音というのは、波です。
空気中を伝わって伝わる波のことを音波と呼びます。
空気を震わせることにより、音は伝わってきます。
そして、面白いことに、音は打ち消すことができます。
波形とは真逆(逆位相)の波形を重ねると、プラスマイナスがゼロの状態になるため、音は消えてしまうのです。
また、音そのものを伝わらないように遮断してしまう、という方法も、音を消すための方法としてよく使われます。
ノイズキャンセリング機能
この原理を利用したのが、ノイズキャンセリングという技術です。
方法として、2種類あります(前述の方法をそれぞれの呼び方で言い換えただけです)
パッシブノイズキャンセリング
パッシブ(受動的)というのは、ノイズとなる音波を打ち消す手段としてノイズを物理的な方法で遮ることによっているためであり、ノイズそのものを操作するのではなく、伝わってくるノイズに対してそれを遮断することによって対処する、というイメージになります。
ヘッドホンの場合、余計なノイズが入ってこないようにイヤーピースなどを工夫し、完全密閉状態にするなどの方法が取られます。
アクティブノイズキャンセリング
一方、アクティブ(積極的)というのは、ノイズとなる音波そのものに対して真逆(逆位相)の波形を与えてノイズを打ち消してしまうという方法を取ります。
アクティブノイズキャンセリング機能がついたヘッドホンの場合、ノイズを検知するマイクがあり、そのマイクで拾ったノイズに対して真逆の音波を発生させることによってノイズをなかったものにしてしまうのです。
この機能を搭載したヘッドホンが発売されています。
これらはデジタル技術の為せる技であり、小型な躯体にそんな機能を集約できるようになったというのはやはり技術の進歩の凄まじさを感じざるをえません(ただし、ノイズキャンセリング機能を有効にすると消費電力が多くなるので、電池がやや早めに減っていきます)
騒音対策にも使われている
なお、これらの方法は、騒音を減らすための方法として利用されています。
実際に、トンネルの出口にノイズキャンセリングの原理を利用して騒音を減少させる技術が使われています。
可能性
もしかすると、ですが、この機能を有効に活用できれば、どんなにうるさい環境にあっても人間の活動を広げていくことができるかもしれません。
耳栓とは違って、音を聴きながら必要ない音を遮断できるわけですから、人間の身体器官の一部を補助してくれる可能性が高まります。
実際、作業に集中するのにノイズキャンセリングイヤホンを使用すると効果が高い、と言われます。
時間と空間をより有効に使うことができることになります。
(これはちょっと飛躍しすぎかもしれませんが、人間の能力を拡張する手段として、こうした機械を身体中に身につけていくことが常態化していくことも、未来の人類には十分にありえることなのでしょう)
ノイズキャンセリング機能搭載の製品
有名な製品に、Apple社のAirPodsがあります(価格はAirPodsProでおよそ3万円)
iPhoneなどApple製品との接続が容易であり、ノイズキャンセリング機能も効きますし、しかもワイヤレスです。
また、Siriにも対応しています。
収納ケースには充電池が内蔵されており、イヤホン本体を充電しながら収納することができるようになっています。
国内メーカーの製品として、ソニーの製品を紹介しておきます(こちらは2万6000円ほど)
Appleとの違いは、充電性能の違いと、音質、製品の形状です。
急速充電に対応しているほか、電池は長寿命化が図られています。
さらに、ハイレゾにも対応し、失われる音を補完する機能を搭載しているほか、付け心地にも配慮されています。
VGP2020 SUMMER ライフスタイル分科会 金賞受賞
自然さを求めて|趣味の問題?|真空管アンプの世界
真空管の世界
真空管が多く利用されていたのは、トランジスタが実用化され普及する以前の時代、1960年代までは多く利用されました。
真空管は、電気信号を増幅したりする作用がありますが、トランジスタに比べるとサイズが大きく、振動で破損する可能性もあり、消費電力も大きいなどの欠点があります。
マンガ『鉄腕アトム』においても、最初はアトムは真空管で動いていることになっていますが、途中で中身がトランジスタに変わった、ということになっています。
この例で言えば、真空管からトランジスタに移行していた時代には、トランジスタは進歩の象徴としてさえ扱われていた、という面があります。
真空管は寿命が短く、いわば電球のような構造のため温まって安定動作するまでに時間がかかるということもあり、デメリットは数多くあったようです(世界初のロケットの技術的課題の1つにあったのも、振動で真空管が破損してしまうことにあった、と言われています)
真空管アンプ
当時の電化製品には真空管が使われていました。
当然ながら、ラジオなども真空管を使用していました。
その流れか、オーディオアンプについても、トランジスタが登場する以前は真空管が使用されていました。
なお、やはり真空管なので、真空管が温まるまでしばらく待たないと、本当の性能は発揮できなかったようです。
真空管だと何がいいのか?
これはおそらく仮説ですが、真空管の構造上、人間に不快に聞こえる歪みや倍音などが少ないので音がいい、とする説があります。
計測してみれば、現在のハイレゾオーディオの方が歪みは少ないはずですし、その他の数値も真空管に比べると上なのではないか?と思うのですが…
これは、人間の好みの問題と関わってくる問題なのかもしれません。
数字としてよかったとしても、人間の耳には心地よいとは感じられない(かもしれない)ということです。
真空管に対するなんらかの「音がいい」という先入観があるからかもしれませんし、本当に真空管だと音がよく聴こえるのかもしれませんが、本当のところはいまだに不明です。
シンプルであること
なお、真空管の回路図は、トランジスタや集積回路を使用している電子回路に比べるとシンプルである、という特徴があります。
複雑さを増すほどに、様々な要素が絡んでくるものです。
それを嫌う人がいる、というのもまた事実かもしれません。
ありのままであることを好む、という場合には、真空管以外の選択肢は無くなります。
複雑であるから保たれる一定さもあるかもしれないが?
それを言うのであれば、複雑な構造になっているからこそ、ある一定のレベルで音が聴こえるようになっている、ということもまた事実のような気がします。
小型・軽量化できたのも、消費電力を抑えられたのも、いつでもどこでも便利に音楽が聴けるようになったのも、すべてはトランジスタから集積回路に至る流れの中で起きたことです(真空管のままではポケットに入るデジタル機器は作れなかった)
なので、いまの時代に真空管を使うというのは、ただの趣味趣向の問題とさえ言えます。
真空管アンプは回帰現象の一つ?
これは仮説ですが、真空管アンプについても、便利になり過ぎた時代だからこその反動、という側面もあるような気がします。
真空管アンプに使われる真空管はオーディオ用の真空管であり、この分野の真空管の生産量は一時期よりも増加に転じている、と言われています。
人間の嗜好が変化したことにより、便利さだけを求める人とは他に、昔ながらのものを大切にしたい、という人が一定数現れている、ということの1つの現象として、真空管アンプも位置付けられるでしょう。
不便だったものが「味がある」と言われたりして再評価されるように、これもまた人間の捉え方の問題と言えます。
メディアの変遷|オーディオ機器は記録メディアの再生機械
オーディオ機器はメディアに左右される
オーディオに限りませんが、AV機器というのは、記録された特定のメディアを再生するための装置です。
一番望ましいのはおそらく、現場で生の状態の演奏を聴くことですが、それだと人数が限られますし、時間と場所も限られることになります。
録音、録画が可能になったことで、より多くの人が好きな時間に好きな場所で音楽や芸術に触れることができるようになりました。
オーディオ機器は、いわば記録メディア再生装置です。
オーディオ機器の品質は、記録メディアの再生精度の高さに関係しており、つまり、より元の状態に近い状態で記録された情報を再現できるかどうか、それを競っていることになります。
なので、そもそも生の状態よりは必ず劣っており、それを前提にいかに差をなくしていくかどうかが関心になります。
極端に言うと、本物に似ている情報を本物に近づけるための物、ということになります。
メディアとは何か?
メディア media とは、手段、方法、媒体、の意味です。
また、外部記録媒体そのものをメディアともいいます。
メディアというのは、つまり、何かを伝えるための媒介となる物であり、あるいは媒介するための物そのものを指す言葉です。
記録媒体の変化の歴史
記録する、という意味では、文字に対する石や紙がメディアだった時代が歴史的に長い期間存在しました。
それが、技術が発展したことで、電磁的手法で記録ができるようになりました。
電気を用いるようになったことで、電気信号に変換して情報を伝達することが可能になりました。
実際、電話が登場した時、電話は通話のためというより、室内楽の演奏を中継するための放送機器として使われてもいました。
あるいは、ラジオ放送が行われたことも、その流れの中にあります。
また、情報を記録する方法も考え出されました。
(音を記録するレコードの原型は、1877年にエジソンによって発明されています)
磁気信号による記録(磁気テープ)は19世紀末には発明されていたようですが、第二次世界大戦中には軍事用に利用されるようになり、戦後の1950年代にはコンピュータ用の記録媒体が登場します。
その後、磁気テープはさらに活用されるようになり、音楽用テープカセットは1962年にオランダのフィリップス社によって開発されています(そのほか、音楽用アナログ磁気テープ規格は普及しなかったものも含めていくつか存在する)
家庭用ビデオテープレコーダーについては、ベータ規格が1975年に、VHS規格が1976年に開発されています。
その後、記録メディアはデジタル化が進んでいき、記録媒体もテープから半導体になっていきます。
かつて存在した家庭用のデジタルテープ式記録メディアは現在では姿を消しつつあり、現在は半導体に記録する方式が主流です。
なお、アナログ式からデジタル式になったことで、記録媒体は大幅に小型化しました。
保存したもの、流れてくるもの
記録メディアは保存したものを再生するものです。
なので、記録メディアは保存された情報が刻まれたものになります。
一方、ラジオやテレビなど放送メディアのように流れていくるものを再生する、という方向もあります。
これは、流れてくる水を一時的にバケツのようなものに溜めておいて再生するようなイメージに近いかと思います。
記録する必要がない代わりに、終わったら消えていくことにもなります(録音・録画できる場合もあるが)
なお、オンデマンド放送は、欲しいリクエストを送るとそれが返ってくるということになるので、事実上、記録メディアは手元に必要なく、通信先(配信元)が一つの記録メディアのようなものです。
どこへ向かう?
いくら記録方式が変化したとしても、メディアは記録したものでしかなく、再生機器はメディアの情報を再現するものに変わりありません。
おそらく、この関係は変化しません。
今後、その再現度がよりいっそう高くなっていくことは予想されますが、それ以外の方向性というのはちょっと思いつきません。
違ったリアリティを作り出すという方向性もあるだろうし、そういうものが主流になっていく可能性もありますが、じゃあ、現実とは何だろう?ということになっていくわけです。
もしそんな状態が主流となった時には、現実のあり方は従来とはまた違ったものになっているかと思いますが…
趣味趣向の問題とはいえ、もしかすると生きていること・見聞きしたことすら現実と解離したものとして扱われるようになってしまうのでしょうか?ちょっと不思議なことが日常になっていくかも知れませんね。
スピーカーケーブル|金属素材と音質
スピーカーケーブルで音が変わる?
スピーカーケーブル(スピーカーコード)は、スピーカーとアンプをつないでいるケーブル、コードです。
ケーブルで何が変わるの?というのも確かに疑問点ではあります。
ですが、その原理を考えれば、粗悪なケーブルを使用すると、音質に影響を与えてしまう、ということもまた事実でしょう。
雑音との関係
スピーカーケーブルは、大音量を鳴らす可能性があることから、ケーブルに使われる銅線が大出力に耐えられるだけの太さで作られています。
銅線が細ければ当然、伝達できる電気の量が少ないわけであり、太ければ量が多くなります。
なお、スピーカーケーブルはシールドがされていません。
スピーカーケーブルの場合、線が太いのと扱う信号の電力が大きいので、ほぼ磁界の影響を受けないからです。
微細な信号はノイズに弱い一方、ある程度まで増幅された後の信号であれば、ノイズには強い、そのため、スピーカーケーブルにシールドはありません。
どちらにせよ、良いケーブルを選ばないと、せっかくのオーディオシステムの能力をうまく発揮できない可能性が出てきます。
原理からすれば、ケーブルで情報を伝達している間になんらかの原因で磁界の影響を受けると、当然、伝達している電気信号にも悪影響を与えることになるので、やはり、なるべくノイズは拾わない工夫は必要だと思われます。
電気信号を伝えるということ
スピーカーケーブルは、2本の線でできています。2本ある、ということは、プラスとマイナスの線があるということになり、スピーカーを鳴らすのには一定の電位差が必要になる、ということにもなります。
スピーカーケーブルは、雑音が入らないようにしながら、しかも正確に、スピーカーを鳴らすことができるだけのワット数に耐えられるだけの電気信号を伝えるという役割があります。
ケーブルは金属です。
もし本当の理想をいうのなら、ロスが少ないであろう金、しかも純金を使えるといいのかもしれませんが、実際には値段が高すぎるので無理です。
ケーブルには、銅がよく使われます。
これは、安価であり、加工しやすく、伝送効率も良いためです。
オーディオ用ならば、銅の中でも無酸素銅が良い、とされています。
一般的なケーブル用の銅はタフピッチ銅といい、純度99.90パーセントです。
無酸素胴になると、その純度は99.96パーセント以上になります。
さらに高規格なハイクラス無酸素胴もあり、純度は99.9999パーセント以上になります。
価格的にはハイクラス無酸素胴のケーブルの場合、数万円程度になります。
音質的には、原理的には違いが出ますが、その差異はどの程度なのだろう?というと…
実は、ほとんど変わりないレベルだ、とも言われているようです。
オススメのスピーカーケーブルの条件
ケーブルの材質にはあまり差がないとすると、それまでの常識をひっくり返されたような気分になりますが…
もしそうだとするならば、大事なのは周囲にノイズの原因になるものを近づけない、ということです。
ケーブル自身についていうと、ケーブルの両端の端子の形状の問題(バナナプラグ、RCA端子など)がありますので、結論として、とにかく自分のオーディオシステムに似合う製品を選ぶことに尽きるかと思います。
コードだけならば、このようにケーブルだけで売られている製品を選ぶことも選択肢の一つです。
なお、この製品は30メートルでおよそ3000円です。
このクラスでもケーブルとしては十分だと思われます。
アンプの話|オーディオはアンプで安泰
音響機器に欠かせないアンプ
アンプは、オーディオにとって大事な機器です。
アンプの機能は音を増幅してスピーカーで鳴らせるようにするのと、バランスや高音低音を調整する機能です。
オーディオの音源からの信号は小さいので、アンプでその信号を大きくしてあげないとスピーカーで聴くことができません。
アンプはそのための機械です。
アンプの種類
アンプは2種類の機能があります。
音を大きくするための機能に特化したアンプをメインアンプ(パワーアンプ)といいます。
一方、音の調整機能に特化したアンプをプリアンプといいます。
本来はメインアンプとプリアンプの機能は別れていたので、それぞれ別の装置でしたが、1つで2つの機能を兼ねているプリメンアンプも存在します。
なお、そのほかにAVアンプという音声だけでなく画像データも処理するようなアンプがあり、スピーカーを複数個必要とするサラウンド用の機能などを内蔵しています。
アンプはなぜ大事とされるか
アンプが大事なのはなぜかというと、音源からのデータを増幅する時にノイズを入れないようにしたり、歪まないようにしたりしながら、音を大きく増幅しないといけないからです。
オーディオアンプはそれぞれの音源からの信号を処理するので、それらの規格にも対応できないといけません。
アナログのデータだけでなく、デジタルのデータにも対応する必要があります。
これらをきちんと行おうとする場合、雑音が入らないようにするための配慮には家庭用電源をきれいに整流したりする必要もありますし、使用する半導体の性能も高いものが求められます。
デジタルデータの場合は最終的にアナログ信号に変換する必要がありますが、この変換までには様々な補正を行う必要があります。
そのためにアンプが担う機能はとても重要になります。
技術の変遷(アナログからデジタル)
過去のオーディオアンプは、真空管が使われていました。
真空管アンプはむしろ原理としては単純だとも言えるでしょう。
その後、真空管に代わりトランジスタなどの半導体が登場します。
省電力で小型化が可能になった反面、音に暖かみがなくなった、とも言われることがあるようです。
そのための補正回路を開発する必要があり、トランジスタの時代になってからはオーディオアンプは個人で制作することが困難になりました。
現在では、デジタルデータにも対応する必要があります。
ハイレゾ音源になると、CDの何倍もの密度がある情報を処理しないといけません。
その意味では、アンプは情報処理用の機械、とも言えるでしょう。
アンプは重要
1番の理想は何か、というと、原音に忠実であることです。
それを実現するためには、アンプは良いものを選ぶ必要があります。
しかも、アンプを通らないと音が鳴りません。
オーディオ機器の中では、アンプはとても重要です。
アンプはこれがおすすめ
アンプはいろいろな製品が発売されています。
オーディオメーカーはいくつか存在していますので、好みのメーカーの製品を選ぶしかない、ということになりますが…今回はデノンの製品を取り上げます。
デノン Denon PMA-600NE Blurtooth & デジタル入力搭載 プリメインアンプ プレミアムシルバー PMA-600NESP
- 発売日: 2019/09/06
- メディア: エレクトロニクス
こちらの製品は、価格は3万6000円ほどですが、エントリー向けとはいえ各種入力に対応しています。
なお、同じメーカーでも、デジタル信号処理により特化したアンプもあります。
デジタル音源DSDに対応し、各種音楽配信サービスにも対応、インターネットラジオにも対応していて、ワイドFMラジオチューナーも内蔵しています。
価格はおよそ9万2000円です。